作者:工藤コナン
来源:http://bbs.aptx4869.net/showthread.php?threadid=18657
セイント星矢(1)
アテナ:あなたは冥王ハーデス、私に何の用です。
冥王:アテナ、君を迎えに来たんだよ。
童虎:アテナ、夢かそれとも現。やはりついにこの時が来たか。いっそ、わしの思い過ごしであってくれと思っていたが…243年前の聖戦において邪悪を閉じ込めたアテナの封印ももはや効力を失う時が来たのである。冥王ハーデスが率いた108の魔星が闇の底からよみがえる。新たな聖戦が今再び始まるのにゃ。
シャイナ:いつからこんな状態なんだよ。
セイント1:二時間前に見回った時には何ともなかったざんすが。
セイント2:セイントの墓を荒らすなんてどこのドイツが。
セイント1:セイントの死体なんか盗んで一体どうしようってざんす。
シャイナ:待ちな。これは外側から墓を暴いたんじゃなくて、むしろ内側から打ち破ったようだ。
セイント1:本当ざんすね。え‶?!それじゃ死体の方が這い出さだとも言うざんすか。
セイント2:そんなばかな、死んだ人間がそんなことを。
シャイナ:いや、できるヤツがいる。死を司るアイツなら…
ムウ:遥かな彼方、邪悪で巨大なコスモが弾けた。まさか… そこで止まりなさい、それ以上進むとあなたの命の保証はできません。
シオン:ムウよ、おまえが私に攻撃などできるわけがあるまい。
ムウ:何?
シオン:見忘れたか、私の顔を。
ムウ:はっまさか、いゃっあなたは…
シオン:私の前で無礼であろう、跪くがいい。 どうした、私の命令が聞けんのか。
そうだ、それでいい。私の言うことにおまえは逆らえないのだから。ムウよ、おまえに命令する。アテナの首を十二時間以内にここへもってくるのだ。おまえならできる。
ムウ:私は…
シオン:何を躊躇っている、さあ早くアテナの首を。
ムウ:いかにあなた様のご命令といえでもそれだけは…
アフロディーテ:このお方に従わぬことがどれほどの罪やか分かっていようか。
ムウ:その声は…
アフロディーテ:ふん、ふん、ふん…
ムウ:おまえは…
アフロディーテ:覚えていたようだな。
デスマスク:ふん、ふん、ふん、ははは…
ムウ:おまえたち…
デスマスク:チャンサーのデスマスク。
アフロディーテ:ピスケスのアフロディーテ。
ムウ:おまえたちその肉体は…未だ成仏できず、死霊となってさ迷いてたか。
デスマスク:死霊ではない。オレたちはハーデス様に忠誠を誓い、新たな命が与えられたのだ。
ムウ:ハっハーデス、冥界の王。
デスマスク、アフロディーテ:ふん、ははは…
ムウ:命と引き換え、ハーデスの走狗に成り下がり、アテナのお命まで狙いにくるとは
それでもかつてアテナのセイントか。恥じを知れん!
デスマスク:黙れ!この世でぬくぬくと生を貪っているきさまに死の世界の恐怖が分かってたまるか。
ムウ:なぜおまえたちはゴールドクロスをまとっているのだ。いゃっ違う、闇のように底知れぬ暗さ、月のように冷たい輝き、それはゴールドクロスでは。
デスマスク:そうだ。これはゴールドクロスではない。言わば死の国のクロス――サ―プリス。ハーデス様の忠実なる死の国の戦士――スペクターの証なのだ。そこを退け!もはやおまえでは話にならん。 このお方に逆らうつもりか。
ムウ:確かに、そのお方に逆らうことなど私には決してできない。だが、おまえたちまで
勝手が通ると思っているのか。
デスマスク:ならば力尽くで通る。
ムウ:ハっ!
デスマスク:積尸気冥界波!めっ冥界が弾かれた。 何、これは?
アフロディーテ:待て、デスマスク。ムウ如きの技、このアフロディーテが粉砕してくれる。触れるものをすべて噛みくらく黒バラ――ピラニアンローズ!何っ嗚呼――!
ムウ:分かったか。このクリスタルウォールを破壊するなど到底不可能。クリスタルウル
ウォールに攻撃を仕掛ければ、それは鏡の自分に攻撃を仕掛けるようなもの。すべての威力ははれ返り尽く自分を傷つけ。
アフロディーテ:はあっ。
シオン:いい加減にせぬか、ムウよ。この二人は私に従ってきたもの。おまえのしていることはすべて私への反逆になるのだぞ。クリスタルウォールを解くのだ。おまえが解かねば私が解くまで。この程度の技が私に通用するはずがあるまい。
さあ行け、アテナの眠る教皇の前。アテナの首を取ってまえ。
デスマスク:かつてサンクチュアリを守りすべてを知り尽くしている十二宮の道。
アフロディーテ:どこの前向かうことなどわけもないこと。
シオン:よせ、ムウ。その二人は私に従っていると言ったはず。その二人に拳を向けるこ
とは私に拳を向けることだと思え。私に拳を向けるか、ムウよ。
デスマスク:退け!
ムウ:ハ‶っン、ン‶
デスマスク:コイツ…
ムウ:この白羊宮をてきから守るのがアリエスのムウの使命、たとえ殺されても通すわけにはいかない。
デスマスク:ならば殺してくれるわ。
ムウ:ウ‶ン、ン‶…
デスマスク:ふん。 嗚呼!だっだれだ、邪魔しやがったのは。
ムウ:ハっ 星矢!
星矢:ホイ。ムウ、どうしたんだよ。あんたほどの人がどうしてやられぱなしになってんだよ。なんだコイツら。(ふん、ふん、ふん)アフロディーテ、デスマスク!十二宮の戦いで死んでしまったはずのコイツらが、なっなぜ…これは夢なのか、それとも幽霊…
ムウ:幽霊などありません。今の彼らは冥王ハーデスの戦死――セペクター。
星矢:スペクタ―…ハーデスって誰だよ。
ムウ:アテナが倒さねばならない真実の敵、それがハーデス。かつて地上を暗闇と恐怖で支配しようとするハーデスと、それを阻止しようとするアテナの間で長く激しい戦いがあった。そして、アテナによる以前の聖戦の封印が解け、ハーデスは再びアテナと地上に仇をなそうとしています。その野望を挫くため、アテナも私たちセイントもこの時代に生を受け、使命をいただき、この地に集結したのです。
星や:そうだったのか。これまでの戦いは前哨戦にすぎなったってことか。
ムウ:分かったら帰りなさい。
星矢:へっ?
ムウ:ここはもはや君のようなブロンズセイントが来るところではない。早く立ち去りなさい。
星矢:なっ何言ってんだよ。帰れるわけがあるもんか。オレだって戦う、アテナの為にな。
ムウ:従わなければ死あるのこと、アテナの命令です。
星矢:何?アテナが、沙織さんがオレたちブロンズセイントを追い出して従わなければ殺せって。
ムウ:そうです。これはアテナのご意志なのです。
星矢:うそだ。オレたちはアテナのセイントなんだぜ。ムウこれは何かの間違えだ。沙織さんに、アテナに会わせてくれや。何かの間違えだ。
ムウ:間違えではありません。
星矢:間違えだ。オレは信じない。
デスマスク:いや、かかしい。余計な邪魔をしくさったと思ったな。今度は泣き言か、いい加減にしろ。おまえたちはもうようずになんだよ。
星矢:そんなこと、沙織さんが、沙織さんが言うわけない。やってやる。 やってやるぜ。
こい、デスマスク。
デスマスク:はん、なんだその襤褸クロスは。ムウに修正もしてもらえては哀れなヤツ。そんな襤褸クロスでこのオレ様に勝てると思っているのか。
星矢:おまえを倒すのにクロスなんか関係ない。おおい…
デスマスク:そうかぃ。
星矢:おおい…ペガサス流星拳!(嗚呼!)
星矢:立て、デスマスク。本当の蟹みたいに泡吹くまでやってやるぜ。
デスマスク:このくそガキ、おまえを冥界の穴、黄泉比良坂に蹴にしてやるぞ。
星矢:その穴に逆戻りするのはデスマスク、おまえだ。
デスマスク:食らえ、積尸気冥界波!
星矢:ペガサス流星拳! うあ…
デスマスク:何?
星矢:ムウ、どうして…
ムウ:言ったはずです。早々に立ち去らなければ死を与えると。
星矢:ウフ…そんな…ウフ…沙織さん…ウフ…本当なのか…オレたちがようずに立っているのは…なぜなんだ…どうして…
デスマスク:本当だと。ついでにもう一つ教えてやるぜ。ムウはおまえらブロンズだけじゃね、アテナの命までハーデス様に奉げるんだ。分かったか。
星矢:おまえの言うことなんか信じるか。
デスマスク:信じようが信じまいがおまえのかってだ。だがムウはいやでもそうしなければならない。あのお方が我らスペクタ―の味方にいる限り。
星矢:あのお方だって。
デスマスク:あのお方に逆らうものなど一人としていやしない、このサンクチュアリにはな。冥土の切符がわりに教えてやるぜ、よう聞け星矢、あのお方の名前は… ハっ
ムウ:余計な手出しをするな、デスマスク。
デスマスク:何?
ムウ:星矢の始末は私がつける。(嗚呼!)
星矢:ムウ…
ムウ:星矢、安らかに眠りなさい。いいですね。
星矢:うっうそだ…ムウ…
ムウ:スタライトエクスディクション!
星矢:嗚呼! 沙織さん!…
アテナ:星矢!今星矢の声が聞こえたような気がしたけれど。 そうだったわ。星矢たち
にはサンクチュアリに近づいてはならぬとふれを。近くにいるはずないのに。
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